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幸運引き寄せた西野J。大迫のゴールだけでない貢献度。今大会の傾向と日本がすべきこと【西部の目/ロシアW杯】

 19日、日本代表はロシアワールドカップ グループリーグでコロンビア代表と対戦し勝利2-1で勝利。転がり込んできた運を生かして先制するも、その後は数的優位を利用できず同点とされた。しかし、後半に修正を図るとセットプレーから大迫勇也が値千金のゴールを奪って勝ち越しに成功。この勝利をさらに価値あるものとするためにも次節・セネガル戦争が重要になる。(文:西部謙司)

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

幸運を勝利に結びつける

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大迫勇也(中央)がMOMの働きを見せた【写真:Getty Images】

【日本 2-1 コロンビア ロシアワールドカップ・グループリーグH組第1節】

 接戦にすること。そうすれば運次第では勝てる。そのためにはミドルプレスとハーフカウンターを軸に戦うこと。準備期間の短さからいって、日本にできることは限られていた。

 4分でいきなり運が転がり込んできた。ハンドボールによる退場、コロンビアが10人になったのは大きい。ルールの範囲内での出来事ではあるが、大迫勇也が最初のチャンスで得点していれば先制はしても相手は10人になっていない。リバウンドを拾った香川真司のシュートが直接決まっていても同じ。その点ではラッキーだった。

 ところが、先制した後の日本は賢くプレーできていなかった。コロンビアがプレスに来ないのだから、ずっと後方で回していても差し支えない。前に出てきたら隙をついていけばいいだけなのに、なぜか無駄に縦へボールを入れて失っていた。

 15分には香川のドリブルから左でフリーになっていた乾貴士へつないだが、乾のシュートは枠外。このチャンスは決めておきたかった。

 日本はコロンビアの左からのビルドアップを封鎖、球際でも激しく戦う。コロンビアは31分に突破力のあるクアドラードを諦めて守備の強いバリオスを投入して形勢の立て直しを図る。39分にキンテロの壁の下を狙ったFKが決まって1-1に。日本のミドルプレスはよく機能していたが、ところどころ不正確なパスでリズムを崩していた。

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