本田圭佑はコーナーキックから大迫勇也の決勝点をアシスト【写真:Getty Images】
【日本 2-1 コロンビア ロシアワールドカップ・グループリーグH組第1節】
ロシアワールドカップのグループリーグ初戦が現地19日に行われ、グループHの日本代表はコロンビア代表に2-1で勝利を収めた。
序盤の3分にコロンビアのMFカルロス・サンチェスがペナルティエリア内でのハンドにより一発退場。数的優位を手にした日本は、香川真司と大迫勇也のゴールで南米勢にワールドカップで初めて勝利した。
後半の70分から先制点を挙げた香川に代わって途中出場したMF本田圭佑は、直後の73分にコーナーキックから大迫の決勝点をアシストした。
試合後、本田は「結果を出すということにこだわって今まで準備してきましたし、自分に与えられた時間はわずかでしたけど、まず1つ、しっかりと決勝点に絡む仕事ができて、そこに関しては非常に嬉しく思っています」と3大会連続となるアシストを振り返った。
そして「欲を言えば自分自身が決勝点を決められるような活躍ができればいいと思っていますが、チームが勝つことが一番なので、非常に満足しています」とコロンビア相手の勝利にも手応えを口にした。
ただ、内容には満足がいかない様子。日本は前半の早い段階で数的優位を手にしたが、「アドバンテージを活かし切れたとは言い難い出来だった」と本田は憮然とした表情で語った。
4年前のブラジルワールドカップで1-4という惨敗を喫した相手に勝利し、決勝トーナメント進出のために価値ある勝ち点3を獲得できたことに日本中が沸いている。ところが本田だけは険しい表情を変えず、こう言い切った。
「(初戦の勝ち点3の意味は)そこまで大きいとは僕は思っていないです。というのも、あと2つあるうちの1つは勝たないといけないと思っているので。ただ1つ勝てばいいという状況にできたこの結果は上出来だと思うので、ここからが大事だというところで、ようやくそういうステージが自分の中で作れた。最低限、まず次、結果を出して、予選(グループリーグ)突破を目指してやりたいなと思います」
やはり本田が目指すところは「優勝」なのか。コロンビアに対する勝利にも真に満足した様子がない。勝ったことに浮かれず、すでに頭を次の試合に切り替えているようだ。
2大会ぶりの決勝トーナメント進出に向けて好発進を切った日本代表は次戦、24日にセネガル代表と対戦する。
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