乾貴士【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップに臨む日本代表は現地時間17日、ベースキャンプ地のカザンでコロンビア戦に向けた練習を行った。
パラグアイとの親善試合で2得点を挙げ、一気にスタメン候補の筆頭に躍り出た乾貴士。出場すれば左サイドハーフでピッチに立つことが予想されるアタッカーは、コロンビアの右サイドに弱点があると考えているようだ。
「僕のポジションで言うとSBは高い位置をとる。前の選手もそこまで守備をしない。そこをパラグアイ戦のようなコンビネーション、中に入ったり外に入ったりを繰り返すことで崩せると思う。イメージははっきりついている」
コロンビアの右はSBがアリアス、一列前がクアドラードと予想される。長友佑都はクアドラードを「スピードお化け」と評し、「中途半端な位置に僕が上がって、中盤とかでボールを取られた時のクアドラードのスプリントがえげつない。それは一番怖いところ」と語っている。
とはいえ、怖さを理解しているからこそ不用意なプレーをしないよう戦えるという側面もあるだろう。長友は「クアドラードがどういうプレーヤーかっていうのは何度も伝えているし、(自分の)前の選手も変に飛び込まないと思う」と、意思疎通を図っていることを明かした。
攻撃に転じた時のコロンビアはもちろん脅威だが、乾は対峙する相手が守備を疎かにする瞬間があると感じている。また柴崎岳は、コロンビアのセットプレーの守備について「多少ルーズなところも見えている」とし、流れの中でもそうした傾向があると考えている様子だった。
グループリーグ突破を狙うなら、初戦の勝利は必須。乾らの見立てが正しければ、コロンビアにも付け入る隙があるということだ。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
【了】