走力とハードワークが重要となる大会に
19日の2018年ロシアワールドカップ初戦・コロンビア戦まであと3日。西野朗監督はベースキャンプ地・カザンでの非公開練習2日目となったこの日、セットプレーの攻撃を徹底。コーチングをしない形で強度を高めた紅白戦も実施したという。
両ふくらはぎに違和感を抱える岡崎慎司は練習場に姿を見せず、室内調整をしたといい、初戦出場がかなり厳しくなってきた。腰を打撲している大島僚太の方は全体練習に合流したものの、ここまでの遅れを取り戻すにはやや時間が短すぎる。コロンビア戦の先発は回避する方向と見られる。
本大会の方はこの日、フランスとアルゼンチンという両大国が登場。それぞれオーストラリアとアイスランドの粘り強い組織的守備に苦しんだ。アイスランドは勝ち点1をゲットしたが、オーストラリアはVAR判定とゴールラインテクノロジーに泣かされる結果になったが、長友佑都も「彼らは負けはしましたけど、すごくバランスのいい戦いをしていたんじゃないか」といい刺激を受けたようだ。
「やっぱり守備の固いチームが生き残ってる印象がある。11人でしっかりブロックを作って、全員が前から戦っているチームが勝っている」と彼が言うように、日本がやるべきことをチーム全体で再認識するいい機会になったのは確かだろう。
格上のコロンビアと対峙すれば、どうしても守勢に回る時間が長くなる。その分、走力とハードワークで対抗しなければならない。それが今の日本の現実である。そのスタイルの体現者として大きな期待を寄せられるのが、右サイドアタッカーのポジションを担う原口元気だ。