フランス対オーストラリア戦で行われたVAR判定【写真:Getty Images】
【フランス 2-1 オーストラリア ロシアワールドカップ・グループリーグC組第1節】
ロシアワールドカップ・グループリーグC組第1節の試合が現地時間16日に行われ、フランス代表とオーストラリア代表が対戦。フランスが2-1で勝利を収めた。
58分に記録されたフランスの先制点は、ワールドカップの歴史に残る1点となった。今大会から導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によって判定が変更される形で生まれた初めての得点だ。
ペナルティーエリア内に侵入したFWアントワーヌ・グリーズマンはオーストラリアのDFジョシュ・リスドンと交錯して転倒したが、その時点で笛は鳴らず。だがプレーが止まったあとVARによって判定が変更されてPKが与えられ、グリーズマンが自らゴールを決めた。
その4分後にはオーストラリアもPKを決めて同点としたが、81分にはフランスに勝ち越しのゴールが生まれる。MFポール・ポグバの放ったシュートはクロスバーの下部を叩いてピッチ上にバウンド。ネットにまでは届かなかったが、ゴールラインを完全に割っていたため得点が認められた。
この得点も、2014年大会から導入されているゴールラインテクノロジーにより正しく判定された。過去には1966年大会のジェフ・ハーストや2010年大会のフランク・ランパードなど、同様の形での得点判定が物議を醸した例もあったが、現在では判定に議論の余地はなくなっている。
オーストラリアの抵抗に苦しめられた優勝候補フランスとしては、テクノロジーに助けられたと感じている部分もあるかもしれない。フランス『レクスプレス』や『sport.fr』などは「テクノロジーに感謝」という表現でこの試合について伝えている。
【了】