ハットトリック達成のクリスティアーノ・ロナウド【写真:Getty Images】
【ポルトガル 3-3 スペイン ロシアワールドカップ・グループリーグB組第1節】
現地時間15日に行われたロシアワールドカップ・グループリーグB組第1節、ポルトガル対スペインは、3-3の引き分けに終わった。
大会直前に監督を解任したスペインと欧州王者のポルトガルが対戦するグループリーグ屈指の好カード。試合はいきなり動いた。
開始3分、ポルトガルはクリスティアーノ・ロナウドがドリブルでペナルティエリアに侵入すると、レアル・マドリーで同僚のナチョに向けて突進。足にかかって転倒する。ファウルをもらいにいった印象はあったが、主審がPKを宣告すると、これをC・ロナウドが自ら決めて1-0とした。
リードしたポルトガルは、スペインに持たせて守備を固め、高速カウンターでチャンスをつくる良い展開に持ち込んだ。
だが、スペインは悪い流れを個人技で打開する。24分、前線でロングフィードを受けたジエゴ・コスタが2人のDFを物ともせずシュートに持ち込み、1-1に追いついた。
それでもリードして折り返したのはポルトガル。44分、グエデスの落としを受けたC・ロナウドがペナルティアークから左足でシュートを放つと、コースは甘かったものの、GKデ・ヘアが抑えきれずにゴールとなった。
後半は1点を追うスペインが良い入りを見せる。55分、敵陣中央付近でFKを得ると、シルバがペナルティエリア右奥に浮き球でパス。ブスケッツが競り勝って折り返すと、ジエゴ・コスタが詰め、狙い通りに同点弾を決めた。
その3分後には、スペインにスーパーゴールが生まれる。ペナルティエリア内から弾みながらこぼれてきたボールをナチョがシュート。おさえの利いた強烈なボレーは、シュート回転がかかりながら左のポストに当たって逆転弾となった。
リードを奪うとより一層スペインのパスワークが冴えわたる。早く攻めたいポルトガルがボールを奪いにきたところでさらに深くまで攻め込み、相手の脅威となった。
厳しくなったポルトガルだが、チームには千両役者がいた。88分、ポルトガルはペナルティエリア手前の絶好の位置からFKを得ると、C・ロナウドが直接シュート。ここぞという場面でハットトリックを達成し、3-3の同点とした。
試合は3-3の引き分けで終了。グループリーグ屈指の好カードは、前評判を裏切らないハイレベルな戦いの末、勝ち点1を分け合っている。
【得点者】
4分 1-0 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)
24分 1-1 ジエゴ・コスタ(スペイン)
44分 2-1 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)
55分 2-2 ジエゴ・コスタ(スペイン)
58分 2-3 ナチョ(スペイン)
88分 3-3 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)
【了】