酒井宏樹【写真:Getty Images】
ロシアに到着した日本代表は現地時間15日、ベースキャンプ地のカザンで練習を行った。この日はミーティングやランニングを行い、ロシア入り後初の非公開練習とした日本代表。酒井宏樹は「いい雰囲気でできて、緊張感もありながら、ちゃんとやれたと思います」と練習を振り返っている。
19日に初戦となるコロンビアとのゲームを控える西野ジャパンはこの日、ミーティングで対戦相手を分析したという。その中で酒井は、リーグで何度も対戦したある選手の策をチームに伝えたという。
「まあちょこちょこ伝えました。ディフェンスラインの人には。かなりサボってるように見えて、一番大事なところには絶対いる人なので、クロスの入り方とかも、DFの視野から消えて常にそういうのを狙ってる選手なんで、集中してやった方がいいと思いますし、それは伝えました」
酒井が警戒するよう伝えたのは、モナコに所属するラダメル・ファルカオだ。4年前は怪我に泣き、大舞台のピッチに立つことができなかったコロンビアの虎は同国屈指のエースストライカーだ。その実力もそうだが、今大会にかける意気込みは非常に高いため、日本にとってはハメス・ロドリゲスと並び、要注意しなければならない人物だ。
「さっき言った通り、サボってるように見えて、気づいたら2点くらい試合終わったら取ってるなっていうタイプの選手なんで。それは彼の特徴ですし、(マリオ・)バロテッリとかもそうですけど、ああいうところをゼロに抑えられれば、デカいですね」と改めてファルカオを警戒している。
酒井にとっては2回目となるワールドカップだが、前回のブラジル大会では出場機会が訪れなかった。今大会の迎え方について問われた同選手は「もちろん4年間経ってますし、サッカーも変わってるので、まあ本当に新しい大会だと思いますし、初めての大会だと思って臨んでいるので、すごく楽しみです。過度の緊張だったり、過度のモチベーションはないですし、いつも通りやっていければ。幸い今シーズン結構いいレベルまでチームで行けることができたので、そこと同じような緊張感でできればいいかなと思います」とコメントしている。
また、リーグ戦で負った怪我の状態については「フランスリーグの時から90分やってるので。ただ親善試合ですし、どこでマックスに持っていくかっていうのを話し合ったうえで、しっかり調整してきたので、そこは全く問題ないと思います。11人でしっかり出るからには絶対に言い訳はできないので、その覚悟を持って臨みたいですし、そこは他のメンバーの分も背負ってしっかりやらないと」と問題はないようだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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