日本代表の武藤嘉紀【写真:田中伸弥】
ロシアに到着した日本代表は現地時間15日、ベースキャンプ地のカザンで練習を行った。この日はミーティングやランニングを行い、ロシア入り後初の非公開練習とした日本代表。武藤嘉紀は「すごい集中してますし、今日はセットプレーの確認っていうのをして、かなり研究してるので質のいいトレーニングができたんじゃないかなと思います」とコメントしている。
現地時間14日に行われたロシアワールドカップ開幕戦のロシア対サウジアラビア(5-0)を見て武藤は、改めて大舞台での難しさを痛感させられたようだ。
「やっぱりワールドカップの難しさ、サウジアラビアはかなり飲まれてしまいました。サウジアラビア対日本がやった時、かなりいいサッカーができてたにも関わらず、やっぱワールドカップの地で何もできなかったって言うのを見てると、それほど難しいところでもあると思う。とにかくやっぱり雰囲気に飲まれないこと。全員がポジティブに頭を働かせなくてはいけないと思います」
もちろん日本も初戦のコロンビア戦は最も重要な試合になってくることは間違いない。強敵相手にボールを持たれる展開が長く続くだろうが、武藤はそういった雰囲気に飲み込まれないようにしなければならないと気を引き締める。
「間違いなく全て求めることはできないですし、うまくいかないことの方がたぶん多いですけど。その中でやっぱり選手たちがピッチで雰囲気を感じて、そこでその雰囲気に飲まれないように、その強い日本っていうのを見せなければならないのかなというふうに思います」と話す。
パラグアイ戦ではサイドハーフとして出場した武藤。もともとドリブラーだった同選手は1、トップ起用が増えてからは持ち味を生かすことがなかなかできなかったが、ワールドカップという大舞台で持ち味を最大限に発揮すると意気込んでいる。
「FWになってからドリブルする機会は減ってますけど、それでも昔の自分をここで呼び起こさせないといけないと思いますし、とにかく眠ったままじゃせっかくワールドカップに来た意味がないと思うので、ホントにこの大舞台で結果を出すしかないのかなと思います」とコメント。
大舞台で“昔の姿”を呼び起こすことはできるのだろうか。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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