日本代表W杯メンバーからは落選した久保裕也【写真:Getty Images】
ベルギー1部のヘントに所属するFW久保裕也の代理人は、久保がロシア・ワールドカップに向けた日本代表メンバーに招集されなかったことに対して不満を述べている。ベルギー『ヘット・ニーウスブラット』紙が12日付で伝えた。
西野朗代表監督が先月18日に27名のメンバーを発表した時点で、久保の名前は含まれていなかった。その時点ではヘントがまだプレーオフを戦う可能性を残していたという日程の都合もあり、久保が追加招集される可能性もあるとみられていたが、結局最終メンバー23名にも久保が呼ばれることはなかった。
「ユウヤはプロフェッショナルであり、監督の決定を受け入れることはできる。だが私としては、一連の動きは普通ではなかったと思う」と代理人のマウリツィオ・モラーナ氏は語っている。
西野監督は27名のメンバーを発表した際、久保が「27日までプレーオフでシビアな戦いを控えている」として、「状況によっては追加招集も叶う」と話していた。だがヘントはプレーオフに進むことなく20日でシーズンを終了。モラーナ氏によれば、久保がすでにシーズンを終えたことをある記者が西野監督に伝えると、監督は把握していない様子で「ああ、本当?」と答えたという。
シーズンを終えて帰国した久保は、「協会の誰かから練習を続けるように言われた。5月30日まで練習を続けていたが、その翌日に最終メンバーが発表され、ユウヤの名前はなかった。それで彼のシーズンは終わった」と代理人は語る。
「18ヶ月にわたってプロジェクトに貢献してきたなら、少なくともチャンスは与えられるべき」とモラーナ氏は不満を訴える。だが久保はすでに決定を受け入れて前進する姿勢を見せているという。「6月18日にはヘントのトレーニングが始まる。それまでには準備ができているだろう」
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