本田圭佑【写真:Getty Images】
【日本 0-2 スイス 国際親善試合】
日本代表は現地時間8日、国際親善試合でスイス代表と対戦し、0-2で敗れた。
[4-2-3-1]のトップ下でスタメン出場した本田圭佑だったが、決定的な仕事ができず、タメを作ろうとするあまりプレーが遅れる場面が散見された。
「やっぱり攻撃としてトップ下で出ている以上、決めないといけない。今までもそういうのを決めて自分のポジションを勝ち取ってきたと思ってるんで。ガーナ戦もこの試合もチャンスをもらって2試合、個人的に結果を出せてない。それは良くないと思ってます。危機感として感じてます」
“ライバル”の存在が、本田の危機感を増幅させている。
「サブには一応、僕のライバルでもある(香川)真司が控えていて、それは結果を出さないと真司にポジションを取られるという危機感を持たないと話にならない。そこは本当に反省しないといけない」
ワールドカップではワンチャンスを決めきれるかが勝負の分かれ目になる。本田もそれを理解しており、「決めるか決めないかで生死が分かれるのがワールドカップ」と述べる。
勝利はできなかったが、「手ごたえはあります」と本田は言う。「負けていて手ごたえっていうのもおかしな話かもしれないですけど」としながら、こう続けた。
「勝ちには行きましたけど、負けたという結果を見るんではなく、やっぱ内容で見たいと。僕個人としては、チームに手ごたえを感じられる試合内容だったんではないかなと思います」
内容的にポジティブな点が本田にはあったようだ。テストマッチで結果にこだわる必要はないのかもしれない。本番はあくまでワールドカップ。とはいえ、背番号4は危機感も感じている様子だ。最後のテストマッチとなるパラグアイ戦は結果も出し、満を持してコロンビア戦に向かいたいところだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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