日本代表を率いる西野朗監督【写真:田中伸弥】
日本サッカー協会(JFA)は31日、ロシアワールドカップに臨む日本代表のメンバー23人を発表した。
ワールドカップで結果を残すためにも、様々な絵を描くことが大事だと西野朗監督は考えている。
「自分の中ではたくさん(絵が)膨らむことは間違いないです。この選手を選んで、どういうシステムで、どういうキャスティングで、どういうゲームの中で、ポジティブなことはたくさん描けると思います」
とはいえ「それを落とし込むことが難しい」と指揮官は述べ、「それを選手たちには同じように描いてもらいたい」と続けた。
「例えばリスタートの形でも、これは日本のストロングでありました。いろいろなパターンを想定して、190cmのDFに対して日本の選手がどう対抗できるか、そこ1つでもいろいろなオプションを持たせたいし、自分の中でも描ける。あるパターンを全員が描ければ、得点を奪えることはある。いろいろなパターンを、選手たちが自然に試合に出るような準備をしていかなければいけない」
そして、西野監督は日本人の長所に言及する。
「日本人選手の良さは対応力が非常に早いということ。グループで仕事することへの対応は、非常に日本の選手は順応できるので、そういう良さのある選手をセレクトしたというのもある。1つのシステムに固執するよりは、そういうオプションを選手たちに持たせる、短くても落とし込んでいかなければいけない」
指揮官の頭の中ではすでに、様々な絵が浮かんでいることだろう。それを選手たちに細かく伝え、ピッチの上で具現化したいところだ。そして、絵に描いた餅にならないことを期待したい。
【了】