西野朗監督【写真:Getty Images】
日本代表は25日、千葉県内で今月30日の国際親善試合・ガーナ戦に向けて練習を行った。
この日の練習後、西野朗監督が報道陣の取材に応じた。ワールドカップが目前に迫っているが、「代表チームの活動、試合というものがあまりいい形で発信されていない」と言う。そして「関心が少し薄れたとか、『代表どうなのか』というような中でワールドカップを迎える」と続けた。
ガーナ戦に向けてはこのように語っている。
「劇的とは言いませんけど、ワールドカップを見据える前に代表チームとしての、新しい体制の中でのゲームを見せようと」
さらに、「時間がない中で自分だけの力は限りがあるので、選手に与える、選手からもらう中で結束した力というのをチームで出さないと。それが日本チームの良さでもある。そういう結集した力をこの短い中で作っていく」と、一体感を前面に押し出す意思を示した。
岡崎慎司、乾貴士、中村航輔が別メニューとなっている。また、青山敏弘は右膝の痛みで離脱した。西野監督は「想定以上の状態ではあります」と述べると、こう続けた。
「海外組もしかりですけど、シーズンの終わり、国内組もこういうタイトな中、ある程度予想した中でメンバー的にも最終23人のリストを出さなければいけない。ですが、予想以上に状態が整っていない。乾もしかりですけど、岡崎しかり」
指揮官は「そういう中で再招集というのも視野には持たないといけないっていうところも感じてはいる」と示唆した。それでも、すぐには決断しないようだ。
「岡崎も乾もご覧になった通りで、岡崎は今日は外れましたけど、回復は非常にいいです。それは思いの気持ちも非常に強いですし、最後いろんな形で間に合う可能性も非常にあるので。もちろん再招集も視野には入れながら考えなきゃいけないんですけども、タイミングというのがあるので。現時点ではああいう乾の状況も見れば、再招集っていうのは今は考えてはいないということです」
ワールドカップまで時間が限られる中、怪我明けの選手もいるという状況。西野監督のマネジメント力が問われている。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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