柴崎岳が日本代表に合流した【写真:Getty Images】
日本代表は24日、今月30日の国際親善試合・ガーナ戦に向けて千葉県内でトレーニングを行った。
この日からチームに合流したメンバーの中には、スペイン1部ヘタフェで活躍するMF柴崎岳もいた。ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督が最後に率いた欧州遠征のメンバーにも選ばれていた25歳は、「どんなサッカーとかであれ、難しいですけど。簡単に言えば一体感を持ったりとか、チームとして団結力を持って1つの方向に進んでいくことに変わりないと思う」と監督交代をポジティブに考えようと努めていた。
さらに「(23人の)メンバーが決まるまでは競争もあると思いますが、そこからは1人ひとりが自分の役割を自覚して、ピッチ内外ともにチームが少しでも良くなるように貢献する必要がある」と柴崎は言う。
西野朗監督への交代によってチームスタイルの変更も考えられる中、スペインでたくましさを増した司令塔は「中盤の真ん中のところをやるんじゃないか」と自らの役割を予想する。ヘタフェではトップ下やセカンドトップに入ることが多かったが、「世界の主要リーグのスピードに慣れたのが成長みたいな部分もあるので、ワールドカップを戦う上で、なかなか日本にいてはできない体験を1年間できたことはアドバンテージ」と世界の舞台での飛躍に自信を覗かせた。
「(日本代表に)選ばれない時期もあったし、良いことばかりではない3年間だったと思う。そういったことが逆にどんな状況であっても自分を成長させてくれるものだと思っているので、理想的ではないけど、最悪でもない。大事なのはどんな状況でも自分を成長させ続けることだと思っているので、この3年間いろいろやってきたことを、ワールドカップに選ばれたら発揮していきたい」
スペインリーグへの挑戦も、最初は決して順風満帆ではなかった。そんな状況から自らの力で這い上がり、得難い経験を積んだ柴崎。ロシアで最高の輝きを放つための準備を着々と進めている。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
【了】