先週末のリーグ戦で脳しんとうを負ったGK中村航輔が日本代表に合流【写真:Getty Images】
日本代表は24日、今月30日の国際親善試合・ガーナ戦に向けてトレーニングを行った。
合宿4日目となったこの日、多くのJリーグ組がチームに合流した。その中には先週末20日のリーグ戦で脳しんとうと頸椎捻挫を負った柏レイソルのGK中村航輔の姿もあった。
名古屋グランパス戦の終盤、中村は相手の元ブラジル代表FWジョーと交錯して転倒し、頭部を地面に強打した。脳しんとうと診断されたことで、日本代表でも特別な復帰プログラムに取り組んでいる。
一時はロシアワールドカップへの帯同も厳しいかと思われていた。しかし「経過観察しながら」ではあるものの、「プログラム的に言えば(ガーナ戦にも)間に合うという判断です」と語り、復帰へのプロセスが順調に進んでいることを明らかにした。
受傷時から頭痛はそれほど強くないといい、初めてのワールドカップ出場にも希望が見えてきた。
なお、日本サッカー協会は「リーグにおける脳震とうに対する指針」を定めている。中村のような例では、復帰までに6段階のプログラムをクリアする必要があり、それぞれ最低1日かかる。もしも最短で試合に復帰するには26日以降となり、回復が順調に進めば30日のガーナ戦に間に合うことになる。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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