酒井高徳がブンデスリーガで対戦したハメス・ロドリゲスの弱点を語った【写真:編集部】
日本代表は22日、千葉県内で合宿2日目の練習を行った。今月30日のガーナ戦に向けてコンディション調整を意識したランニングメニューなどが組み込まれていた。
初日から合宿に参加しているDF酒井高徳は、ハンブルガーSVとしてロシアワールドカップで日本と対戦する複数の選手と対戦経験がある。グループリーグ初戦で激突するコロンビア代表のハメス・ロドリゲスもそのうちの1人だ。
「今季の印象で言うと、やっぱり時間を与えれば素晴らしい選手かなと思う」とハメスについて語った酒井高徳だったが、「反面、ブンデスの早い寄せとか、この間のポカール(ドイツカップ)の決勝で(ボールを)かっさらわれたのとかありましたけど、ちょっとしたふわっとした感じは常にある」と弱点も見抜いていた。
これはハンブルガーSVのキャプテンとして、実際にピッチ上で対峙した経験も根拠になっている。
「自分もホームで戦った時は彼(ハメス)がボランチをやっていて、自分もボランチをやっていたんですけど、食いやすいシーンとか、狙えそうなシーンとか、結構あった記憶やイメージがあるので、そういうところは狙えるのかなと思う」
とはいえ、コロンビアの脅威はハメスだけではない。酒井高徳もその点を指摘し「彼1人に限ったことではないですけど、少なからずあそこ(中盤)で前を向かせないことで、コロンビアにとっては攻め手の1つを消された感覚は絶対出てくると思う。時間を与えないっていうのはどの選手に対しても非常に大切なのかなと思います」と、コロンビア打倒のキーポイントを分析した。
「(4年前のブラジルワールドカップでの対戦よりも)今回の方が厳しいのかな。というのも、向こう(コロンビア)も初戦を大事にしたいと思っているだろうし、もちろんフルメンバーで来るだろうし。こっちも初戦が大事で、当時とは違ったメンタリティを持って戦わないといけないと思います」
ブラジルワールドカップではグループリーグ最終戦で、すでに決勝トーナメント進出を決めていたコロンビアと対戦して1-4の完敗を喫した日本。ロシアでは初戦ということもあり、本気のコロンビアに挑むことになる。まずは合宿で万全の準備を整えて、6月19日の決戦に臨まなければならない。
(取材:文:舩木渉)
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