アトレティコでキャリア4度目のEL制覇を成し遂げたビトーロ(左)とケビン・ガメイロ(右)【写真:Getty Images】
現地時間16日に行われた今季のヨーロッパリーグ(EL)決勝は、マルセイユを3-0で下したアトレティコ・マドリーの優勝で幕を閉じた。
クラブとしては3度目のEL制覇となったアトレティコだが、所属選手の中には「4度目」となるELのタイトルを獲得した者たちがいた。
それはスペイン代表FWビトーロと、フランス代表FWケビン・ガメイロの2人である。彼らはともにセビージャでプレーしていたことがあり、2013/14シーズンから2015/16シーズンまでの間に同クラブが成し遂げたEL3連覇を主力として支えた。
そして今回アトレティコの一員としてELを制し、キャリア4度目のヨーロッパのタイトルを獲得した。これは史上2位タイの記録である。同じくセビージャでの3連覇に貢献し、ポルト時代にも優勝したことのある元ポルトガル代表GKベトがEL優勝4度の記録を持っている。
なお史上最多「5度」のEL制覇を成し遂げたのは、元スペイン代表FWホセ・アントニオ・レジェスである。ビトーロらと同じようにセビージャとアトレティコでプレーしていたレジェスは、アトレティコ時代の2009/2010シーズンと2011/12シーズン、そして前述したセビージャの3連覇を経験していた。
今回、ビトーロはマルセイユとの決勝を終えた後、ツイッターに「試合に出なくても僕は勝った」と投稿し、4度目のELトロフィー獲得を誇っていた。同選手はセビージャ時代に経験した3度の決勝すべてに先発出場していたが、アトレティコでは決勝をベンチの外から見守った。
一方、ビトーロと同じ道を歩んだガメイロは、4度の決勝のうち先発出場が2015/16シーズンの1度だけ。リヨンで行われた今季のマルセイユとの決勝はベンチ入りするも、4度目にして初めて出場機会がなかった。
まさに2人とも「試合に出なくても勝った」のである。ビトーロとガメイロはEL優勝請負人、あるいは“守り神”的な存在と言えるかもしれない。
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