2部降格が決まったHSV【写真:Getty Images】
現地時間12日に行われたドイツ・ブンデスリーガ最終節の結果、ハンブルガーSV(HSV)が来季2部に降格することが決定した。リーグ創設以来1部で戦い続けてきたHSVだが、初の2部降格となる。
HSVはブンデスリーガでは唯一、初年度から全シーズンを1部で戦い続けていたクラブだった。バイエルン・ミュンヘンも降格経験はないが、リーグ創設初年度の1部には参加していなかったためだ。
数十年間にわたって降格を経験することなく1部で戦い続けるというのは容易なことではない。スペイン紙『アス』は、欧州の主要11リーグの中で、過去一度も下部リーグで戦っていないチームはわずか19チームになったと伝えている。
対象とされているのはスペイン、フランス、イングランド、イタリア、ドイツ、ポルトガル、オランダ、ギリシャ、ベルギー、トルコ、スコットランドの11ヶ国のリーグ。このうち、HSVが最後の1チームだったドイツのほか、イングランド、フランス、ベルギーには降格未経験のチームが存在しないという。
イングランドではマンチェスター・ユナイテッドやアーセナルなども含めて全チームが下部リーグを経験。フランスではパリ・サンジェルマン(PSG)が1970年のクラブ創設以来降格していないが、前身のクラブが2部で戦ったため対象外とされている。
スペインではバルセロナとレアル・マドリーの“2強”のほか、アスレティック・ビルバオが一度も降格していない。イタリアでは、2006年の八百長スキャンダルでユベントスが2部へ降格したこともあり、インテルだけが降格未経験のチームとなった。
その他、ポルトガルではポルト、ベンフィカ、スポルティングCP、オランダではアヤックス、PSV、フェイエノールト、ユトレヒト、ギリシャではPAOK、オリンピアコス、パナシナイコス、トルコではフェネルバフチェ、ガラタサライ、ベジクタシュ、スコットランドではアバディーンとセルティックが下部リーグ未経験のチームとなっている。
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