欧州制覇も経験した古豪
ほとんどの子どもが大好きと言うであろう、ハンバーグ。日本でも様々なレストランチェーンで提供され、家庭の味としても名高い人気料理だが、その起源はドイツ・ハンブルクにあるとされる。
そんなハンバーグ発祥の地をホームとし、1887年に創設されたハンブルガーSVが2部降格の憂き目にあった。
1963年に全国リーグとしてスタートしたブンデスリーガにおいて、初年度から名を連ねたクラブで一度も2部に降格したことがないのはハンブルガーSVだけだった。
彼らは1975/76シーズンにDFBポカールを制覇すると、78/79シーズンにはリーグ初優勝も果たした。ここからしばらく黄金期が続き、83/84シーズンまでにリーグ制覇が2度、その他の年も2位でフィニッシュするなど、強さを示している。
また、ヨーロッパでも存在感を発揮。82/83シーズンはUEFAチャンピオンズカップ(現UEFAチャンピオンズリーグ)で頂点に立ち、リーグとの2冠を達成した。
そして、数々の名選手がこのプレーしている。
クラブのレジェンドとなっているウーヴェ・ゼーラーは、1953年のトップチームデビュー以降、ハンブルガーSVでプレーし続け、ドイツ年間最優秀選手賞を3度受賞した。西ドイツ代表としても活躍し、国際Aマッチ72試合43得点という記録を残した。
さらに、現在は“鬼軍曹”として知られるフェリックス・マガト氏や元イングランド代表FWケビン・キーガン氏、キャリア晩年のフランツ・ベッケンバウアー氏も在籍していた。
そして、日本人にとっても馴染みのあるクラブだ。