突然の監督交代。ライバル・コロンビアの反応は?
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の電撃解任により、日本サッカー協会(JFA)は元日本代表・西野朗を新監督に任命した。
2015年に就任したボスニア人監督は結果を出せず、途中退場となったようだ。3月23日に行われた国際親善試合の対マリ戦を1-1で引き分け、27日の対ウクライナ戦では1-2で敗戦している。おそらく、ハリルホジッチの防御スタイルが日本側の反発を招き、このような事態につながったのだろうと予測する。
西野は1990年まで現役サッカー選手であり、日本代表として12試合に出場経験がある。引退後は指導者にまわり、U-20やU-23の日本代表監督として頭角を現してきた。監督として、特に弱小チームだったガンバ大阪を強豪へと押し上げた手腕で知られ、多くのタイトルももたらしている。
日本代表を采配できるという指導者としてこの上ない名誉にあっても、サムライブルーの「新監督」は6月に向け頭の痛いミッションを抱えている。ペケルマン率いる我らがコロンビアは、西野が踏み越えなければならない最初の「蛇」だ。また他にグループH組に属するポーランドとセネガルには、それぞれロベルト・レヴァンドフスキやサディオ・マネといった天才が控えており、楽観を許さない。
コロンビアの報道では、日本がこの時期に監督交代したことについて様々な意見が聞かれている。意外にも、「グループHにとって脅威となる可能性」の指摘が根強い。西野はU-23などの日本チームの経験から、国内外問わず台頭している若い選手の特徴に詳しいからだ。潜在性のある選手の発掘では、彼の目は確かだろう。
例えば、西野はブンデスリーガ所属の長谷部誠をほかの“仕事のできる”選手と組ませ、縦の攻撃を強化することができるだろう。
また、パチューカに在籍する本田圭佑の変化は折り紙つきだ。中盤に欠かせない稀有な選手となり、今年最初の2ヶ月間で4得点4アシストの成績を叩き出している。西野にとってこれ以上ない爆発装置だろう。