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FIFAランク61位まで下落、不調の韓国代表だが――。なぜ現地で悲観論が出ないのか?

韓国代表が不調に陥っている。先の親善試合でも1勝2敗。FIFAランクも61位にまで下降した。それでも現地であまり悲観論は出ていない。その理由はどこにあるのか?

text by 呉承鎬 photo by Getty Images

3連戦で1勝2敗、FIFAランク急落だが…

FIFAランク61位まで下落、不調の韓国代表だが――。なぜ現地で悲観論が出ないのか?
1月30日に行われた韓国対メキシコ戦は韓国の惨敗で終わった【写真:Getty Images】

 韓国のFIFAランキングが歴代最低クラスの61位に降格した。60位圏内から外れたのは、過去最低の62位(1996年2月)以来、18年振り(編注:日本は現在50位)。ブラジル・ワールドカップまで残り時間が迫った状況で、不安ばかりが募る。

 韓国のランキングが急落したのは、今年のアメリカ遠征での親善試合3連戦が大きく影響したとの見方が強い。1月26日のコスタリカ戦こそ1-0で辛勝したものの、続く1月30日のメキシコ戦は0-4の惨敗、2月2日のアメリカ戦も0-2の完敗だった。

「今回の結果を悲観する必要はないと思います。遠征した選手たちの大部分は、プレシーズン中で試合ができるコンディションではありませんでした。初めて代表入りした選手もいる。その状態で、いい結果を出せというのは非常に厳しいといえます。ホン・ミョンボ監督もそれほど深刻に考えていないと思いますよ」

 開口一番そう話すのは、韓国のサッカー専門誌『Four Four Two』編集デスクであるホン・ジェミン氏だ。

「そもそも国内組だけが参加した今回の遠征自体、あまり意味がなかったのかもしれない。というのも、遠征に帯同した選手の中でブラジルに行く選手が何人いるかと考えてみれば、わかると思います。

 ゴールキーパーの3人を除けば、ワールドカップの最終メンバーは20人。その中の10人が海外組なので、今回のアメリカ遠征に参加してワールドカップで先発出場できそうな選手は、キム・ジンスとイ・グノぐらいではないでしょうか」

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