W杯の組み合わせにも影響するFIFAランク
国際サッカー連盟(FIFA)は12日、最新のFIFAランキングを発表した。日本代表は60位となっており、アジア3番手はキープしたものの過去18年間でワースト順位を記録してしまった。
そもそもこのFIFAランキングとは国の強さを示す重要な目安となっていて、リーグ戦とはまた違ったポイントの数に応じた順位である。近年ではこの同ランキングの順位でワールドカップのシード国が決定するなど、重要度は増すばかりだ。
2ヶ月後に迫ったロシアワールドカップ組み合わせ抽選でもポット1、2、3、4と分けられたが、これもランキングの順位によってどのポットに入るのかが決められている(開催国を除いては)。これによって強豪国ばかりが揃うグループが生まれることはなく、極めて均等な実力差でグループを組むことができるのだ。
ポイントの算出方法は極めて簡単である。まず頭に入れておきたいのは(A)×(B)×(C)×(D)×100という式。
まず(A)は勝ち点。これはリーグ戦と同じく、勝ち:3、分:1、負け:0というポイントが与えられる(PK戦の場合は勝ち:2、負け:1というポイントが得られる)。
(B)は試合の重要度。親善試合などは1.0(東アジア選手権など)。大陸選手権の予選やワールドカップ地区予選などは2.0。大陸選手権本大会(アジアカップやUEFA欧州選手権など)、コンフェデレーションズカップなどは3.0、そしてワールドカップ本大会は4.0というポイントが与えられる。
(C)は対戦国間の強さである。ランキング1位は2.0、2位から149位までは200-対戦相手のFIFAランク÷100の値。150位以下は0.50となっている。
そして(D)は大陸連盟間の強さ。2014FIFAワールドカップ後は南米サッカー連盟を1.0とし、欧州サッカー連盟を0.99、その他の連盟を0.85と数値化している。対戦国同士の定数を足し、それを÷2したものが用いられる。