日本代表の西野朗監督【写真:田中伸弥】
日本代表の西野朗監督が都内で取材に応じ、ロシアワールドカップに臨む選手選考の基準に関して自らの考えを明かした。
ワールドカップまで残り2ヶ月を切っているうえ、実際にチームとして集まってトレーニングできるのは3週間ほどしかない。そんな中、西野監督が選ぶ日本代表はこれまでのメンバーを踏襲するのか、あるいは独自性を出していくのか注目されるところだ。
今月末から欧州を視察して日本代表候補になる選手たちと会うという西野監督は、自身のメンバー選考基準について「ハリルホジッチ監督のメンバー選考のリストとは、コアなメンバーは変わらないと思う」と述べた。
やはり重視するのは「1人の力ではなくグループの力」であり、「ここにきて(新しいものを)構築するのは難しい」と考えている。ただ、新たな選手に門戸を閉ざしているわけではない。
これまでのベースを生かしつつ「劇的に調子を上げてくる選手」をチームに組み込む考えも西野監督は持っている。「選手のパフォーマンスにも影響するのがこういう状況ではあると思う」ともサムライブルーの新指揮官は語っており、監督交代によって、これまで陽の目を見なかった選手が台頭する可能性があると考えているようだ。
そのうえで「フラットではないですけど、新しい力も見直してはいく」と、ワールドカップ直前でも新戦力を探し続ける意向を示した。
(取材・文:編集部)
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