浦和レッズの新監督に就任するオズワルド・オリヴェイラ氏(写真はアトレチコ・ミネイロ時代のもの)【写真:Getty Images】
浦和レッズは19日、かつて鹿島アントラーズを率いて数々のタイトルを獲得した経験を持つオズワルド・オリヴェイラ氏の新監督就任を発表した。
今月2日に堀孝史前監督との契約を解除してから、大槻毅監督が暫定的にチームの指揮を執っていた浦和。開幕から5試合勝利なしで監督交代に踏み切った後、リーグ戦3連勝と調子が上向きつつある中で経験豊富な新指揮官を迎える。
Jリーグ3連覇など傑出した実績を誇るオリヴェイラ監督招へいに至った理由を、浦和の中村修三GM(ゼネラルマネージャー)がクラブ公式サイト上で説明している。堀監督の解任以降、強化体制を抜本的に刷新して新たにGMに就任した中村氏は「監督選定の基準は3点ありました」と明かした。
「1点目は、タイトル獲得経験があること、2点目は、日本をよく知っていること、そして3点目は、これまで目指してきた強くて魅力あるチーム作りを行える人材であることです」
今月7日にGM就任と浦和への8年ぶりの復帰が発表された中村氏は「遅くとも今月中には」と新監督選びの方向性を示していた。その中で、今年2月にアトレチコ・ミネイロの監督を解任されてフリーになっていたうえ、「タイトル獲得経験」「日本をよく知っている」「強くて魅力あるチーム作りを行える」という3条件に合致したのがオリヴェイラ新監督だったということになる。
中村GMは「オリヴェイラ監督は情熱と厳しい規律を持って指導してくださる方ですから、大槻監督が立て直してくれたチームを、今後、さらに改善してくださる人物だと考えています」ともコメントしている。
なお、21日の明治安田生命J1リーグ第9節・北海道コンサドーレ札幌戦までは大槻監督が指揮し、同25日のJ1リーグ第10節・柏レイソル戦からオリヴェイラ新体制で再出発となる。昨季のアジア王者は経験豊富なブラジル人指揮官のもとで本来あるべき力を取り戻すことができるだろうか。
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