横浜F・マリノスのFWオリヴィエ・ブマルがヴィッセル神戸戦で加入後初ゴール【写真:Getty Images for DAZN】
明治安田生命J1リーグ第8節が15日に行われ、横浜F・マリノスは1-2でヴィッセル神戸に敗れた。
横浜FMに先制点をもたらしたのは、左ウィングで先発出場したFWオリヴィエ・ブマルだった。58分、後ろからゴール前に走り込んでいたカメルーン代表FWは、カウンターの流れで左サイドへ開いたMF天野純からの折り返しを受けると、丁寧にボールをコントロールし、GKの鼻先をかすめるシュートで来日初得点を挙げた。
しかし、試合後の取材エリアに現れたブマルに笑顔はなかった。「ホームのファンの前でゴールを奪えたことは特別なこと」とは語ったものの、「結果に関しては少し悲しい。僕はチームを勝たせたいと思っているから」と敗戦に肩を落とした。
前節に続く逆転負けで「サンフレッチェ広島戦と同じ感覚でいる。試合の主導権を握っていたのに、簡単にゴールを許してしまった。非常に厳しい結果だ」とブマルは語る。ゴールはボールコントロールからGKとの1対1を制してシュートを流し込むところまでイメージ通りだったが、パフォーマンスそのものには満足していない。
「サッカー選手として、今日のように勝つためにゴールを決めたり、アシストしたり、悪い時こそ目標に向かってやり続けること、そして勝つために全てを捧げなければいけない」
ブマル自身、ゴール直後の59分にMF吉尾海夏との交代でベンチに下がることとなった。Jリーグデビューの頃から徐々にパフォーマンスを上げてきているが、まだまだ完璧ではない自覚がある。チームがよりポジティブな結果を求めるのと同時に、攻守にわたって勝利に直結するプレーを増やしていきたいところだ。
(取材・文:舩木渉)
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