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F・トーレス、今季限りでのアトレティコ退団を発表「ここが僕の家。夢を楽しめた」

text by 編集部 photo by Getty Images

フェルナンド・トーレス
フェルナンド・トーレスが今季限りでのアトレティコ・マドリー退団を発表【写真:Getty Images】

 元スペイン代表FWのフェルナンド・トーレスが、大きな決断を下した。現地時間9日に所属クラブのスポンサーでもあるLG社のイベントに出席した同選手は、その場で今季限りでのアトレティコ・マドリー退団を発表した。スペイン紙『マルカ』などが伝えた。

 少年時代からアトレティコで育ち、16歳でトップチームに昇格。2003/04シーズンには19歳でキャプテンに就任するなど、クラブのアイドルとして活躍した。その後はリバプールやチェルシー、ミランへの移籍を経て、2014年12月末にアトレティコへ復帰していた。

 イベントの中で「この機会に今季がこのクラブで最後のシーズンになることを伝えたい」と話したF・トーレスは、「もちろん簡単な決断ではなかった。たくさんのものがかかっているからね。でも現実のこの環境を考えると、最高の決断だと思う」と心境を明かした。

「10歳でここに来た時から、アトレティコが常に僕の家だと考えていた。僕の夢であるアトレティコをずっと楽しんでいた」

 それでも今季はディエゴ・シメオネ監督が率いるチームで出場機会が限られてしまっている。リーグ戦では20試合に出場しているが、先発起用は3試合のみ。ストライカーとして求められる結果の部分でも2ゴールと苦しんでいる。

 だが、F・トーレス自身は「これまで以上にプレーする機会は減っているが、全くあきらめたわけではない」と語り、「自分が試合の中で何かをもたらせると信じている」とシーズン残り試合でのさらなる貢献を誓った。

 スペイン代表として世界一や欧州制覇を経験したストライカーのアトレティコ退団は、自らの公式サイト上でも合わせて発表された。そこではファンに向けてメッセージが掲載されている。

「僕たちには、常に非常に重要な試合が近づいている。一緒に過ごせる時間はあと1ヶ月と少しあるし、みんなには僕と共にいてほしい。まだホームゲームが何試合か残っているし、みんなが一緒にいてくれれば、目標を成し遂げるのはより簡単になる。始まりと終わりというものには美しさがある。1ヶ月と少し後の終わりに向けて、ファンとチームが共に楽しんで、集中していくことが重要だ」

 なお、34歳になったF・トーレスはアトレティコ退団後も現役を続ける意思を示している。「僕はいつもアトレティコでスパイクを脱ごうと考えていたけど、期待通りにいかないもので、僕は肉体的にも精神的にもプレーを続けられる強さがあると感じている。どれくらいの長さになるかはわからないけど、いい気分だし、どこか別のプレーする場所を探すつもりだ」と語り、来季以降もできる限り長く現役選手としてプレーする考えを明かした。

【了】

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