湘南ベルマーレの杉岡大暉【写真:Getty Images for DAZN】
湘南ベルマーレは7日、明治安田生命J1リーグ第6節でホームに鹿島アントラーズを迎え、2-1の勝利を収めた。
湘南に所属する杉岡大暉はこの日も左WBとして先発出場を果たしたが、後半は負傷した菊地俊介に代わってボランチの位置でスタート。同選手にとってこのポジションでのプレーは中学生以来となる。
「1回目は断りました(笑)。僕自身やっぱり、やっていくなかで自信を深めていくタイプなので、いきなりこの舞台では自信ないです」とやはりボランチでの出場には戸惑いをみせたという。
それでもプレーすることを決めたのは「曹(貴裁監督)さんが責任を持ってくれるというか、そういったことを言ってくれたのでやるしかないなと」と指揮官の言葉が背中を押してくれたと明かした。
鹿島相手にボールを持たれる展開が長く続いた湘南だが、最後まで耐え抜き、勝利を掴んだ。慣れない中盤の底でのプレーを45分間こなした杉岡は「ボールを持つ展開ではなかったので、守備の時間が多かったのが僕にとってやりやすかった」と話す。また、同ポジションでのプレーを「緊張したけど夢中になれた」と振り返っている。
今後、ボランチを続けていく気があるかと問われた杉岡は「どこのポジションでもできたら、東京五輪とかでも有利になると思う。森保さん(U-23日本代表監督)にもそういうことを言われているので。年齢も19だし、限界をみないで何事にもチャレンジしていきたい」と前向きなコメントを残した。
CB、SBなどに加え、ボランチでの出場も可能であると証明した杉岡。複数ポジションをこなすことでの成長に注目だ。
(取材・文:小澤祐作)
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