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浦和、指揮官交代で今季J1初勝利。大槻毅監督「ここで戦えない選手はずっと戦えない」

text by 編集部 photo by Getty Images for DAZN

大槻毅
浦和レッズの大槻毅監督【写真:Getty Images for DAZN】

 浦和レッズは7日、明治安田生命J1リーグ第6節でベガルタ仙台と対戦し1-0で勝利を収めた。

 昨季のAFCチャンピオンズリーグを制した国内屈指のビッグクラブながら、仙台戦がリーグ戦の今季初勝利。堀孝史前監督の解任を経て、大槻毅監督が就任してから初めてのリーグ戦でようやく勝ち点3を積み上げることができた。

 試合後、記者会見に臨んだ大槻監督は「初めて埼玉スタジアムで指揮を執らせていただいて、勝てたことを本当に喜んでいます。選手は非常によく頑張ってくれました」とシーズン初勝利の喜びを語った。

 だが、「前半の内容で後半も続けばいいなと思いつつも、思いの外、早い時間から足が止まってしまった」と反省も口にする。後半は守勢に回る時間が長くなったが、無失点で勝利を掴み取ったことで「精神性は見せてくれて非常に喜ばしく思います」と選手たちを称えた。

 堀前監督の下では4-4-2をメインに戦っていた浦和だが、大槻監督は3-4-1-2を採用。ミハイロ・ペトロヴィッチ元監督時代から慣れ親しんだ3バックに戻して仙台戦に臨んだ。指揮官はこのシステム変更について「特性を考慮してポジションにつけたというのがある。気持ち良くできそうなポジションで起用した」と明かす。

 3日前のYBCルヴァンカップの試合から時間のない中でチームを再構築し、結果を残した。後半にかけて足が止まってしまったのも「体力的な問題だけではなくて、前半から僕が『行け』と言っていたので、これまでの試合よりも消耗が早かったのかな感じています」と、今季初勝利をかけた重要な一戦だったからこそと分析しており、特段問題視はしていない。

 勝利を取り戻すため、指揮官が最も重視したのは精神面だった。次期監督が決まるまでの暫定でチームを率いる大槻監督は「今日このスタジアムで、このタイミングで戦えなかったら、その選手はずっと戦えない。今日は彼らは戦った。だから次もみんなで戦う」と、選手たちに一層の意識改革を求め、11日のヴィッセル神戸戦へ気を引き締めていた。

【了】

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