サッカー本大賞、気になる最終選考の行方
先週末、東京都内でも27センチの積雪を記録し、45年ぶりの記録的な大雪に見舞われた。その雪もまだ溶けきらない2月10日、選考委員長の佐山一郎氏(作家/編集者)、選考委員の幅允孝氏(ブックディレクター)、速水健朗氏(ライター/編集者)、大武ユキ氏(漫画家)による第1回サッカー本大賞最終選考会が行われた。
この日、最終選考にノミネートされた8冊は、重厚なノンフィクションから翻訳本、フォトエッセイ、書評本などジャンルもさまざま。選考委員がそれぞれ選んだ本の選考ポイントを語っていく中で、審査は次第に熱を帯びていき、“サッカー本大賞”そのものの意義、ジャンルの異なる作品をどういった視点で評価するか、またノンフィクションとしてのサッカー本の将来像など、多岐に渡る意見が交換された。
サッカーという共通テーマを通じて、いずれの本にもそれぞれの新たな視点や面白さがあり、2時間に及ぶ最終選考は難航したが、最後は満場一致でサッカー本大賞/翻訳サッカー本大賞が決定。気になる選考の結果は、2月20日(木)に行われる授賞式で発表される予定だ。
大賞発表に先駆けて、今回は選考委員の推薦コメントとともにサッカー本大賞にノミネートされた8冊を紹介する(タイトル五十音順)。
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