本田が苦しむ2つの理由
イタリア最大紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は14日のボローニャ戦当日の紙面で、負傷者続出によりACミランMF本田圭佑が先発出場すると報じている。
しかしながら、見出しでは「悲しさ、孤独、そしてサイド、本田は結果を求める」と悲壮感を漂わせている。
記事は一層寂寥感を募らせるような内容となっている。
「本田がこんなにすぐにパートタイムの選手になると想像できなかった。当初、本田の頭にはとさか(編注:ちょんまげ、という意味か)があった。その後、侍は徐々に活躍しなくなっていった。ナポリでは胃腸炎を治すために鎧を外さなければならなかった。
ボローニャ戦では戻ってくるが、水曜日のチャンピオンズリーグは、またTVの前で観戦しなければならない。CSKAモスクワで今季すでにプレーしたからだ。彼の責任ではないけれど、いずれにしても、本田圭佑のミランにおける活躍できる場面は少なくなっている。
これは侍の構想にはなかったことだ。パフォーマンスの下降は緩やかだが残酷だ。サッソオーロ戦で前途有望なデビューを果たし、初ゴールを決めた(イタリア杯スペツィア戦)。道を進めるにつれ、だんだん再調整が必要となった。
理由は主に2つ。フィジカルのコンディションがまだ最高ではないので、運動量が足りていない。それとピッチでのポジション。彼の好きなポジションは真ん中の位置。でもそこにはカカがいる。だからセードルフは右で本田を起用している。そこでは前へ後ろへ、ペダルを踏まなければならない。本田は苦しみながらサイドをこなしている」
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