日本代表の槙野智章【写真:Getty Images】
【日本 1-2 ウクライナ キリンチャレンジカップ】
日本代表は27日、キリンチャレンジカップでウクライナ代表と対戦し1-2で敗れた。
槙野智章はこの日のゲームプランと得たものについてこう語る。
「最初の指示は、相手のビルドアップが非常にうまいってことで、ある程度ブロックを作りましょうというのが自分たちのテーマだった。ただ後半は自由にさせないように、高い位置からプレスをかけに行こうってことに切り替えました。
どこで行くのか、行かないのかっていうメリハリの部分をもう少し明確にしていかないといけない。ただ、今日は前半と後半が全く違う展開にはなったし、収穫は多かったゲームだったかなと思います」
1点ビハインドで迎えた41分、柴崎岳のFKを槙野が頭で合わせて同点に追いついた。「監督から難しい状況でセットプレーから点が取れなきゃいけないと言われていますし、個人的も入っていくタイミングとかすごく言われている」というCBは、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の要求にゴールという形で応えてみせた。
「今回は吉田麻也選手がいないですが、彼がいればもっと強さを増すだろうし。2010年もね、遠藤選手と本田選手がFKを決めていますし、大事な試合の中でのセットプレーはキーになる」
それでも、試合には敗れた。いずれもフリーの状態でシュートを蹴りこまれている。槙野は「もう少しゴール前、バイタルのところで我慢強さってのは出していかないといけない」と課題を述べた。
「やっぱりこの2試合を通して、自分たちがボールを持つ時間をもう少し増やしていかないといけないと思います」と、槙野は指摘する。
「後ろの選手含めてボール奪った後のボールポゼッション率を高める、勇気を持ってボールを動かすっていうところで、幅と深みを持ってやらなくちゃいけないと思ってますんで、どんな相手であろうがそれをやらなきゃいけない」
ハリルホジッチ監督はボールを奪ってからの速い攻撃を求めているが、繋ぐことの重要性を槙野は説く。どちらか、ではなくどちらもバランスよく発揮する必要がある。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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