レアル・マドリーの下部組織に所属する中井卓大【写真:編集部】
27日、神奈川県平塚市に立地する馬入ふれあい公園で「キリンレモンCUP2018」(旧『U15ニュージェネレーションカップ2018』)が行われた。世界的強豪クラブを招聘し、日本サッカーの技術向上などを目的とした同大会にはU-15レアル・マドリー(カデーテB)ら計8チームが参加している。
中でも注目を集めたのがレアルの下部組織に9歳の頃から所属する中井卓大くんだ。現在14歳の同選手は第1試合となった湘南ベルマーレU-15戦に先発出場。中盤の位置で冷静にパスを捌くなど攻守に渡って躍動していた。後半途中までのプレーとなったが、ベンチに下がる際、会場からは拍手が沸き起こった。結果は2-2のドローに終わっている。
スペイン語での自己紹介の中で「イスコのような選手になりたい」と話した中井くんは試合について「今日はそんなに良くなかった」と振り返っている。さらに自身の持ち味を「ドリブルとラストパス」とした同選手は残りの試合で長所を存分に発揮すると誓った。
また、チームを率いるペドロ・サンチェス監督は「ピピの一番の強みはテクニック。ボールコントロールなどは素晴らしい」と背番号14の技術力を絶賛している。
同指揮官は中井くんが将来どのようなプレーヤーになるかと問われると「テクニックの高い選手になる。そこを維持して戦術の理解などの判断の部分を磨いていけば、より完成されたプレーヤーになるだろう」とコメントしている。
監督、中井くんともに掲げた目標は「優勝」。大会は29日まで行われる予定だ。
(取材・文:編集部)
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