槙野智章【写真:Getty Images】
日本代表は24日、キリンチャレンジカップのウクライナ戦に向けて練習を行った。
「今の自分たちの力を他の国のチームと比べた時に、守備に回る時間帯ってのは間違いなく多くなると思うんですね。そういう時に焦れずに、みんなが我慢してやる必要があると思います」
こう語る槙野智章は、マリ戦の後に長友佑都と「長く話した」と言う。
「2010年の南アフリカのワールドカップの時のような戦い方をするのか。2014年、自分たちが攻撃を掲げたブラジル(大会)みたいな戦い方をするのか。みんなの共通意識を持ってやらないとバランスが、考え方がバラバラになってしまう危険性があるので。それはしっかりと、ウクライナ戦もそうですし、本戦に向けてしっかりとみんなが共通意識を持つことが大事になるだろうってことは、2大会経験している彼から聞けたっていうのは非常に良かった」
どのような戦い方をするにしても、臨機応変さが必要だと槙野は考えている。「常に理想ばかりを求めていても結果は出ないと思いますし、未来の日本サッカーのことを考えた上で引いて守って我慢するサッカーも成長につながらないと思います。そこは1回整理する必要がある」と語った。
マリ戦は消化不良に終わったが、浦和レッズ所属のCBは収穫も見出している。
「自分たちがしっかりとブロックを作った上で、長谷部さんを中心にどこからスイッチを入れるのかを、全員が同じ意識を持って前からはめに行った時はいい形でボールが奪えたりするんですね」
ウクライナ戦では、チームとして狙った形をより多く出したいところだ。槙野には、最後尾から仲間を支えるパフォーマンスが期待される。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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