本田は右サイドの2番手。コンディションは良好
3月23・27日のマリ・ウクライナ2連戦に向け、ベルギー・リエージュで合宿中の日本代表。3日目の21日には日本出発が遅れていた遠藤航(浦和)が合流。離脱が正式発表された酒井宏樹(マルセイユ)を除くメンバー26人全員がようやく揃った。
遠藤は最初のランニングにも加わらず、完全別メニューとなったため、2日後に迫ったマリ戦出場は困難と言わざるを得ない。手薄感が否めない右サイドバックをどうするか。そこは今回の2連戦の重要な問題点と言っていいだろう。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督もこの日から本番モードに突入。冒頭15分間以外、メディアをシャットアウトして入念な戦術確認を行った。半年ぶりに代表復帰を果たした本田圭佑(パチューカ)は、前日のゲーム形式を見ても久保裕也(ヘント)に次ぐ右サイドの2番手という位置づけの様子。マリ戦もベンチスタートになる可能性が高そうだ。そんな空気をひしひしと感じているのか、トレーニング中の彼の表情には険しさが増していた。
その本田が今回の合宿に入ってから初めてメディアの前で口を開いた。
「半年ぶりの代表? 初めてやる選手がいるんで新鮮は新鮮ですね。コンディションに関しては、メキシコに行ってから結構長くなるし、それなりに波もあるけど、悪くない。手ごたえは感じてます」と彼は最近のフィジカル状態やクラブでのパフォーマンスを前向きに捉えているという。
2010年南アフリカ、2014年ブラジルの両ワールドカップでエースとして日本をけん引した男も、今のハリルジャパンではあくまでチャレンジャーの立場に甘んじている。右FWでも現時点では久保に次ぐ2番手と言わざるを得ない。
ポジションを争う久保も所属のヘントではセカンドトップに入っていて、代表で右サイドに入る時は難しさを覚えているというが、本田の場合はそれ以上だろう。パチューカでもトップ下やインサイドハーフを主戦場にしているため、ダイナミックなランニングを繰り返すような仕事はほとんどしていないからだ。