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もはやモウリーニョは時代遅れ? 現状看過ならマンUの監督を辞すほかなし!【粕谷秀樹のプレミア一刀両断】

17/18シーズンのUEFAチャンピオンズリーグは16強どまりとなったマンチェスター・ユナイテッド。ジョゼ・モウリーニョ監督が赤い悪魔の指揮官に就任して2シーズン目となったが、監督のスタイルと戦力の構成、そしてサッカー界のトレンドには乖離が見られ、時代に取り残されている感すらある。(文:粕谷秀樹)

シリーズ:粕谷秀樹のプレミア一刀両断 text by 粕谷秀樹 photo by Getty Images

現場の長としてあるまじきセビージャ戦後の態度

マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督
マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督【写真:Getty Images】

 マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、セビージャに衝撃の敗北を喫した後も相変わらず不遜だった。

「別に目新しいことではない。私もポルトを率いていたとき、レアル・マドリードの監督だった当時、ここオールド・トラッフォードでユナイテッドを下している」

「選手たちはユナイテッドのレベルに達するため、ユナイテッド特有のプレッシャーに打ち克つため、日々成長しなければならない」

 反省の弁は一切なく、無味乾燥な内容に終始した。また、みずからが着任する前の補強プランにも言及した。

「去年、何人の選手がユナイテッドを去り、どこでプレーしているのか、君たちメディアを知っているのか。フットボールには負の遺産というものがある」

 いまさら殊勝になれとはいわない。嫌味なほどの自信がモウリーニョの持ち味であり、魅力でもある。しかし、敗因を分析せず、「負の遺産」と前任者に責任転嫁するなど、現場の長として容認できる態度ではなかった。

 たしかに、アンヘル・ディ・マリア(現パリ・サンジェルマン)やハビエル・エルナンデス(現ウェストハム・ユナイテッド)を放出したルイス・ファン・ハール前監督の人事には世界中が疑問を抱いたが、モウリーニョもマルワン・フェライニを重用しているではないか。ユナイテッド・サポーターにすれば、背が高いだけのMFこそ、デイビッド・モイーズ元監督(現ウェスト・ハム)による負の遺産である。

 1-2で敗れたセビージャとのセカンドレグも、ボールロストしても全力で追わないフェライニではなく、攻守の切り替えが素早いスコット・マクトミネイを中盤センターで起用していれば、試合内容はガラリと変わっていたと断言できる。

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