ビルバオのハイプレスを難なくかわすバルサ守備陣
現地時間18日、リーガエスパニョーラ第29節が行われ、バルセロナはホームにアスレティック・ビルバオを迎えた。
4-4-2のシステムで規律のとれた守備を志向するビルバオ。この日はプレスラインをかなり高い位置に設定することによってボールを丁寧につなぐバルセロナに対抗しようとした。対するホームチームの狙いは、後方のパス回しで紡いだ時間をしっかりと前方へ受け渡すというシンプルなものであった。
前半は、ビルバオのプレスをバルセロナが見事にかいくぐった。プレッシングの最前線であるビルバオの2トップは、相手ゴール付近でバルセロナのアンカーへのパスコースを切りながら2人のセンターバックに対応した。その他後方の選手は、2トップによるプレッシングの状況に合わせて対人マークを調整していく。
これに対してバルセロナは、2人のセンターバックにアンカーとGKを含めた4人でビルドアップを行い、後方で時間を作ることに成功した。ビルバオは、2トップによるプレッシングが効果を発揮せず守備ブロックを後方へ下げざるを得ない状況に追い込まれていった。
相手のハイプレス回避に何度か成功していたバルセロナは、開始7分で先制点奪取に成功する。アンカーのイヴァン・ラキティッチが最終ラインに入ってボールを受けると、ロングパスで右サイドへ展開。時間を得たサイドバックのセルジ・ロベルトは、相手をかわして中のボランチにボールを出すことで、逆サイドへの大きな展開に繋げた。
相手守備陣の隙間を縫ってスペースを得たリオネル・メッシは、中央でボールを受けサイドを上がっていたジョルディ・アルバへパスを出し、最後は中央でパコ・アルカセルがグラウンダーのクロスに合わせ得点を決めている。
先制点のシーンのように、バルセロナのDF陣はプレスをかけられても全く動じなかった。センターバックのジェラール・ピケは、最終ラインの選手であるにもかかわらず、機を見てサイドバックとのワンツーで相手をかわすという荒技までも披露していた。