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リベリーが語る最高の監督、最低な監督「ファン・ハールのときは生きる喜びなんてかけらもなかった」

フランス代表では厳しいプレーオフを大逆転勝ちし、W杯出場権を獲得したフランク・リベリー。バイエルン・ミュンヘンでは昨季、欧州三冠を達成した。すべてを獲得したが、それでも勝利へこだわるのはなぜなのか?そして新監督に就任し、早くも欧州を席巻するペップのスタイルをどう思っているのか? 2月13日発売の『欧州サッカー批評09』では独占インタビューを行った。(翻訳:小川由紀子)

text by マテュー・デラートレ photo by Getty Images

「ヒッツフェルトのような監督と一緒にやれたのも幸運だった」

――これまでのキャリアを振り返って、自分により影響を与えてくれた指導者はいたのかい?

「すべての監督が、その時その時で必要なことを教えてくれたが、一人挙げるとすれば、ジャン・フェルナンデス監督だ(編注:メス時代にリベリーをスカウト)。人間的にも大好きだし、俺の人生にとって、ものすごく大切な人物だ。

 それから、ナショナル(3部リーグ)時代に、ブレイクのきっかけを作ってくれたジャッキー・コリネ(編注:USブーローニュ時代の監督)。あの頃は、俺のキャリアの中でも、とくに順調な時期だった。

 それからオットマー・ヒッツフェルトのような監督と一緒にやれたのも幸運だったと思っている。バイエルン・ミュンヘンに入団したときの監督が彼だったんだが、彼が俺に自信を与えてくれた。俺はその頃まったくドイツ語が話せなかったのに、いつも気にかけて話しかけてくれたんだ」

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リベリに自信を植え付けたヒッツフェルト監督【写真:Getty Images】

――ドイツ語がわからない君に、ヒッツフェルト監督はどんな言葉で自信を植え付けてくれたんだい?

「(笑)。通訳がいたんだよ。だけど、『フットボールのことについて熱心に解説してくれた』っていうようなことじゃなくて、ただ一緒に、たわいもないことをいろいろ話したんだ。彼はいつでも、俺がバイエルンで快適に暮らしているか気にかけてくれた。

 家族がこの街での生活に馴染んでいるかどうか、とかね。それはすごくありがたいことだったし、そういう形で気にかけてもらえるというのは、俺にとってはすごく大切なことなんだ。

 ユップ・ハインケスも、自信を持ってプレーすることや、ピッチの上で自由に生き生きとプレーすることの喜びを思い起こさせてくれた一人だ。ルイス・ファン・ハールが率いていた1年半はすべての面で本当に最悪だったから、ハインケスがしてくれたことは、ものすごく重みがあったね」

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