「まるでSNS用の動画撮影みたい」(G・ネビル)
ポール・ポグバはマンチェスター・ユナイテッドに必要か。そう聞かれれば、もちろん、答えは「イエス」だ。8900万ポンド(当時のレートで約120億円)の値札はダテではなく、潜在能力は抜群である。
しかし、現在ポグバが最大限の能力を発揮しているかと聞かれれば、答えは「ノー」となる。ジョゼ・モウリーニョ監督指揮下のポグバは、ここまでのところでは、宝の持ち腐れになってしまっているからだ。
3月5日に行われたプレミアリーグ第29節のクリスタル・パレス戦。ポグバは右セントラルMFとして中盤3人の一角に入った。ネマニャ・マティッチと2人で並んで起用される際よりも守備の負担が軽減され、本人が好むインサイドハーフのポジションでの起用。しかしながら、それでもまるで機能しなかった。
消えている時間が長く、ボールを持った際もプレー選択が悪い。ピッチの中央をうろうろとゆっくり走るだけの姿には、やるべきタスクが明確でない、頼りない印象を受けた。自信に満ち溢れ、躍動感あるプレーを見せていたユベントス時代のポグバとは、大きく異なる姿だった。
試合の解説を務めたのは、ユナイテッドOBのガリー・ネビル。解説者に転向してからは辛口が売りのネビルは、この日も容赦なくポグバを切った。
「ポグバの最大の強みが学校の校庭で友人たちと自由にサッカーをしているようなプレーをすることの一方、最大の弱点も(規律もプランも関係なく)学校の校庭で友人たちとサッカーをしているようなプレーをすることだ。まるでYouTubeやインスタグラムのビデオ撮影のためにやっているみたいに映るプレーだ。最近の試合で、モウリーニョがポグバを外していたのは当然だ」
序盤戦。開幕から2試合連続ゴールを決め、プレミアリーグ復帰2シーズン目でついに8900万ポンドの男が本領を発揮する姿が見られるのだとワクワクさせられた。開幕直後は格下相手の試合が重なり、モウリーニョ監督もアグレッシブに振る舞えたこともあったが、チームには攻撃意識の高さが見られ、魅力的なサッカーを展開していたからだ。