バルセロナのリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
バルセロナのファイナンシャル&ストラテジー・ディレクターを務めるパンチョ・シュローダー氏は、FWリオネル・メッシの契約に設定された7億ユーロ(約918億円)という契約解除金を支払うクラブが現れる可能性も完全には否定できないという見解を述べた。英メディア『スカイ・スポーツ』が伝えている。
バルサ一筋のキャリアを過ごしてきたメッシは、昨年11月に2021年まで契約を延長。新たな契約では7億ユーロという契約解除金が設定されており、他クラブがメッシを獲得するためには、バルサが交渉に応じない限りはこの金額を支払う必要がある。
ロンドンでのイベントに参加したシュローダー氏はこの契約について、「メッシがバルセロナで引退するために十分だと考えられる条項を設定した」と語る。だが、実際にはそれが「十分」ではない可能性もあるかもしれない。
「1年前には、ネイマールの契約条項も、選手を引き留めるために十分だと考えていた。だが昨年夏に、そうではなかったことが明らかになった。難しいことだとは思うが、未来を予知することはできない。最近では色々なことが少しクレイジーになりつつある」とシュローダー氏は続けた。
バルサはネイマールとの契約に、2億2200万ユーロ(約291億円)という契約解除金を設定していた。それまでのサッカー界の移籍金史上最高額の2倍以上であり、一人の選手の獲得のために支払われることはあり得ないと考えられていた金額だったが、パリ・サンジェルマンは実際にその金額を支払ってネイマールを獲得した。
メッシについても、今年2月には中国の河北華夏が契約解除金7億ユーロを支払っての獲得を検討しているとの報道もあった。移籍金が急激に高騰しているサッカー界では、どんな金額を設定しても絶対ということはないかもしれない。
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