4日に急死したフィオレンティーナのダビデ・アストーリ【写真:Getty Images】
イタリア・セリエAのフィオレンティーナのキャプテンを務めていたイタリア代表DFダビデ・アストーリが、現地時間4日に急死した。伊紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』は、前夜から死去当日にかけてのアストーリやチームの様子について伝えている。
31歳のアストーリが死去したことは、4日午前にクラブから発表が行われた。チームはこの日開催が予定されていたセリエAのウディネーゼ戦のため、アウェイのウディネのホテルに宿泊していた。
アストーリを含む選手たちは前日17時半頃にホテルに到着し、18時から行われたラツィオ対ユベントス戦と、夕食を挟んで20時45分から行われたナポリ対ローマ戦を観戦。その後アストーリは、チームメートのGKマルコ・スポルティエッロの部屋へ行き、少しだけテレビゲームを楽しんだあと自身のシングルルームへ向かったという。
部屋に靴を置いていったというアストーリに対し、スポルティエッロが取りに来てほしいとメッセージを送信したところ、翌朝取りに行くという返信があったとのこと。だが、その約束が果たされることはなかった。
翌朝9時25分頃、選手たちは朝食のためホテルの食堂に集合したが、「いつもなら最初に到着していた」という時間に正確なキャプテンの姿がない。スタッフが部屋へ確認に向かったが、ノックに対して返事はなかった。
そこでドクターと、部屋の鍵を開けるためホテルのスタッフが呼ばれた。ベッドに横になっていたアストーリは「数時間前に亡くなっていたことが明らかであり、ドクターは蘇生を試みようともしなかった」と伝えられている。
伊紙『トゥットスポルト』は、アストーリの死去についてウディネの検察長官が述べた見解を伝えている。「心臓・循環器系の発作による自然死と考えられる」とのことで、「プロ選手が何の兆候もなくこのような病気に襲われるのは奇妙」だとしながらも、「あらゆる可能性はある。予想外のことが起こることは常にあり得る」と述べられている。
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