高萩がトップ下で躍動
試合開始から攻勢に出たのはホームチームだった。2トップの下にポジションを取った高萩洋次郎が積極的なフリーランを見せ、前線に絡む意思を示す。4分、CKの流れから最後は東慶悟が右足でシュートを放つも、これはGKの好セーブに阻まれた。
ゴールキックをショートパスで始めようとする仙台に対し、FC東京は前線からパスコースを蓋をする。課題だった『奪った後の質』については、高萩が効果的な顔出しでボールを呼び込み、味方にパスの選択肢を与えていた。15分には左サイドで作ると高萩がスルーパスを通し、抜け出したディエゴ・オリヴェイラが速いクロスを送る。これを大森が合わせるも、決めることはできなかった。
開始からボールを握るFC東京は、2トップの質の高い動き出しを見逃さない。ディエゴ・オリヴェイラと前田遼一も確実にボールを収め、味方の攻め上がりを促した。
なかなかチャンスを作れない仙台は30分、阿部拓馬がミドルシュートを放つも、GK林彰洋ががっちりとセーブした。するとFC東京は39分、高萩が持ち上がると絶妙なタイミングでスルーパス。走り込んだ大森が渾身のシュートを放ったが、枠を外れた。
FC東京が相手ゴール前でプレーするシーンを多く作った前半だったが、迎えた後半、先にスコアを動かしたのはアウェイの仙台だった。57分、ビルドアップから右サイドにボールが渡り、縦に走り込んだ阿部がクロスを送る。これはDFが触ったが、ファーサイドでボールを回収すると最後は石原直樹のシュートがポストに当たって仙台が先制点を奪った。
ビハインドを背負ったFC東京は70分に久保建英を、71分に富樫敬真を投入する。しかし、最後まで1点を奪うことはできず試合は終了。仙台がFC東京を1-0で下した。