クリスティアーノ・ロナウドがカリム・ベンゼマにPK譲る【写真:Getty Images】
現地時間24日に行われたリーガエスパニョーラ第25節の試合で、レアル・マドリーはホームでアラベスと対戦して4-0の勝利を収めた。この試合でPKをチームメートに譲ったFWクリスティアーノ・ロナウドの振る舞いが称賛されている。『ロイター通信』など複数メディアが試合後の監督、選手らのコメントを伝えた。
マドリーはC・ロナウドの2得点とガレス・ベイルの1得点により3-0のリードで迎えた88分、ベイルが倒されてPKを獲得。通常PKキッカーを務めるC・ロナウドが蹴って決めればハットトリック達成となる場面だった。
だがC・ロナウドはキッカーをカリム・ベンゼマに譲り、ベンゼマはシュートを成功。今季リーガでわずか3得点という成績で批判を集めていた「9番」に決めてほしいという思いによるものだったかもしれない。また、ベンゼマはこの日の試合でベイルのゴールとC・ロナウドの1点目をアシストしており、お返しの意味もあったかもしれない。
「ロナウドの振る舞いを非常に嬉しく思う。サッカーはチームゲームであり、素晴らしい行為だった」とジネディーヌ・ジダン監督は試合後にエースを称賛している。「カリムは非常に良いプレーをしていて、ゴールを決める資格があった。組み立てに大きな貢献をしてくれていた」とベンゼマにも賛辞を送った。
チームメートのFWルーカス・バスケスも、「クリスティアーノは本物のチームスピリットを見せた。カリムは本当にゴールを決めるのにふさわしかった。素晴らしい選手だから、彼のために嬉しく思っている」とコメントしている。
「何も驚くことはない。彼がどういう人物なのか僕らは知っているからね。チーム内の雰囲気が反映された行動だよ」とGKケイラー・ナバスも、FW陣の協調性を喜んだ。
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