リーガエスパニョーラのクラブは今季の欧州カップ戦でプレミアリーグ勢に全く勝てていない【写真:Getty Images】
チャンピオンズリーグ(CL)が決勝トーナメント1回戦の1stレグまで進み、ヨーロッパリーグ(EL)ではベスト16が出揃った。
ここ4シーズン連続でCL決勝進出クラブを輩出しているスペイン勢だが、今季の欧州カップ戦ではイングランド勢の前に苦しい戦いが続いている。CLではグループリーグから決勝トーナメント1回戦1stレグまで、リーガエスパニョーラのクラブはプレミアリーグのクラブに一度も勝てていない。
セビージャはグループリーグでリバプールと同居し、2戦とも引き分けた。しかも最初の対戦で2-2、リターンマッチで3-3と壮絶な打ち合いを演じている。そして決勝トーナメント1回戦ではマンチェスター・ユナイテッドと相対し、1stレグはスコアレスドローに終わった。
アトレティコ・マドリーはチェルシーにグループリーグで1勝1敗。最終的には決勝トーナメントへ進めず、ELに回ってデンマークのコペンハーゲンを下してベスト16進出を決めている。
3連覇を目指すレアル・マドリーもグループリーグでトッテナム相手に1-3と苦杯を舐めた。もう1試合もドローに終わり、グループ2位で決勝トーナメントへ。それによって1回戦からパリ・サンジェルマンという難敵に挑むこととなった。
唯一グループリーグでイングランド勢と当たらなかったバルセロナは、決勝トーナメント1回戦でチェルシーと対戦することになった。1stレグはアウェイで危うく敗れるところまで追い詰められたが、後半にリオネル・メッシがゴールを奪い1-1のドローに持ち込んでいる。
また、ELではスペインから出場した全クラブがグループリーグを突破したものの、ビジャレアルとレアル・ソシエダが決勝トーナメント1回戦で敗退となってしまった。前者はリヨンに2戦合計1-4で葬られ、後者は格下と思われていたオーストリアのレッドブル・ザルツブルクに2戦合計3-4で敗退に追い込まれた。
現時点でCLとEL合わせてスペイン勢は5クラブ(CL:レアル・マドリー、バルセロナ、セビージャ、EL:アスレティック・ビルバオ、アトレティコ・マドリー)が勝ち残っている。ただ、イングランド勢とのこれまでのような戦いが続けば、勝ち進むにつれてより苦戦を強いられるかもしれない。
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