レアル対PSGの試合を分析したアル・サッドのMFシャビ・エルナンデス【写真:Getty Images】
元バルセロナで現在はカタールのアル・サッドに所属するMFシャビ・エルナンデスが、今月14日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦のレアル・マドリー対パリ・サンジェルマン(PSG)の試合を分析した。スペイン紙『マルカ』が伝えた。
PSGが前半に先制するも最終的にはホームのマドリーが強さを見せて3-1の逆転勝利を飾ったこの試合。かつて15年以上もバルセロナに在籍していたこともあり、ライバルのマドリーを良く知るシャビは、この試合を決定づけた要因としてマドリーの底知れぬ勝負強さを挙げている。
「マドリーは何かを持っている。彼ら相手にチャンスを逃すことはできない。さもなければ、苦しむこととなる。最悪なのは、彼らは何もないところから相手にダメージを与えることだ。彼らが勝利するには、カウンターやコーナーキックで十分なんだ」
さらにシャビは、PSG戦を分析しながら、バルセロナ在籍時に自信が経験したことを思い起こした。
「PSGは2点目を決めるべきだった。PSGに起こったことは、僕もバルセロナで経験した。『くそ、自分たちの方がいいプレーをしているのに』と言って、チャンスをはずせば『おいおい、なんで点が入らないんだ』と考えるんだ。でもそれを嘆く暇はない。なぜならマドリーはカウンターでゴールを決めるからね」
そしてシャビは、ホームで行われる2ndレグで逆転を果たすには、PSGはチャンスをゴールに変える力が必要であることを強調した。
「マドリーはPSGよりも優勢であったか?僕はそうは思わない。でも彼らにとって優勢であるかどうか、試合を支配しているか、支配されているかどうかは重要ではない。エメリ(PSGの監督)がカバーニに代えてムニエを入れた時、PSGは実際に試合をコントロールしていた。でもチャンスを点に変えられなければ、マドリー相手にそれは意味をなさないんだ」
マドリーは、CL優勝候補ともいわれるPSGとの大一番で、勝負強さを見せて勝利を手にした。何度も対戦を重ねそれを肌で感じたシャビは、この試合を通じてもそのマドリー独特の怖さを感じ取っていたようだ。
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