エイバルの対バルサ戦略が効果を発揮
エイバルは試合を通して健闘した。故に、今回の0-2でバルセロナの勝利という結果は、今季のリーガで首位を走るチームの強さを改めて示すことになった。
17日、リーガエスパニョーラ第24節の試合が行われ、首位バルセロナはアウェイで日本代表MF乾貴士の所属するエイバルと対戦した。ホセ・ルイス・メンディリバル監督の指揮のもと、規律のある守備を武器に直近のリーグ戦10試合で6勝3分け1敗という好成績を収めていたエイバルは、この日も首位のチームを相手にインテンシティの高いプレーを見せた。
エイバルのこの日の戦略は、バルセロナからボールを取り上げてしまうことだった。
相手のビルドアップの起点となるセンターバックの片方には1トップのキケ・ガルシアが、もう片方にはサイドハーフの乾かファビアン・オレジャナがサイドへのパスコースを消しながらプレッシャーをかける。
バルセロナのパスワークの核となるセルヒオ・ブスケッツには、この日トップ下でのプレーを任されたホアキン・ジョルダンがマークについた。後方では、それぞれが対面する相手選手にマンマーク気味につき、バルセロナがボールを持つための時間とスペースを奪いにかかった。
エイバルの戦略は、多くの場面で功を奏した。プレスが完全にはまりボールを奪うことができると、そのままの勢いでショートカウンターを仕掛けるか、もしくはボランチの選手らを経由して少し落ち着いた状態からサイド攻撃を仕掛けた。