ELで大苦戦も気持ちはポジティブ
無敗を継続中のボルシア・ドルトムント。2月15日に行われたヨーロッパリーグ、対アタランタBC戦。老将ジャン・ピエロ・ガスペリーニ率いるチームに苦戦を強いられ、後半のアディショナルタイム、“新エース”ミチ・バチュアイの一撃でようやく勝ち越した。
ELラウンド32の初戦は3-2のスコアで辛くも勝利したが、ペーター・シュテーガー監督はアタランタ戦を「むしろポジティブに捉えている」。16日に行われたブンデスリーガ第23節、対ボルシアMG戦に向けての会見で、僅差で勝ち切った試合を次のように振り返った。
「我々はそのアタランタ戦をむしろポジティブに捉えている。我々は良い前半戦をプレーした。敵にわずかにしかチャンスを許さず、2点目を決める可能性もあったね」
もちろんオーストリア人指揮官は、チームが守備面で不安定な部分を覗かせたことを忘れてはいない。51分、56分と立て続けに失点した時間帯について「最善ではなかった。我々は緩慢だった」と指摘している。それでもチームがリアクションを示して試合をひっくり返そうと試みたこと、そしてそれに伴った「大きな意思」と「プレースタイル」には満足しているようだ。
「ポジティブなのは、我々が勝ったことだ」
苦戦を強いられたとは言え、シュテーガー体制が発足して以来、まだ“負けていない”のも事実。もちろん守備面での修正は必要だが、チームが形作られていく方向性は間違っていないだろう。加入してから3試合で5発と、バチュアイは難なくフィットした。ある程度の相手であれば、多少の失点でも勝ち越す力が、今のドルトムントには備わっているのだ。