長友佑都はトルコ移籍後すぐに周囲からの信頼を揺るぎないものにした【写真:Getty Images】
インテルから移籍市場最終日にガラタサライへ期限付き移籍した長友佑都。7年在籍したクラブを離れた日本代表DFに対し、新天地トルコのメディアから賛辞が送られている。
トルコ『サバー』は、「日本の奇跡」と題した長友の現状を特集した記事を掲載した。その中で、新しい環境に素早く順応し、多くの競争相手がいる中で定位置を確保したことに触れ「ファンのお気に入りになった」と分析している。
そして左サイドでコンビを組むガリー・ロドリゲスと好連携を築き、最近3試合で1ゴール1アシストと結果も出ていることから「日本人スターのパフォーマンスによって“ラト”がメンバー入りする可能性はなくなった」と記した。
「ラト」とは、長友加入前に左サイドバックのレギュラーを務めていたルーマニア人DFヤスミン・ラトブレビチのこと。元々同選手のプレーの不安定さが日本代表DF獲得に至った理由の一つだったが、「長友が出場停止か怪我をしない限り、テリム監督がラトを戻すことはないだろう」と、長友への信頼が日に日に高まっていることを強調している。
左サイドバックのポジション争いは長友の完全勝利に終わった様子。ラトブレビチの契約には「18試合以上に出場すれば1年延長」というオプションが付いていたようだが、『サバー』は長友との競争に敗れたことにより今季末で契約満了を迎えるルーマニア人DFのさらなる契約延長は厳しいと見ている。
長友も今季終了とともに一度インテルへ復帰することになる。トルコで揺るぎない信頼を獲得したサムライの未来は、イタリアにあるのか、それとも別の場所か。残り約4ヶ月となったシーズン後半戦の活躍に期待は高まるばかりだ。
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