川崎フロンターレの中村憲剛【写真:Getty Images】
AFCチャンピオンズリーグ2018 Fグループの初戦が13日に行われ、川崎フロンターレは上海上港に0-1で敗れた。
「あれが決まっていれば流れをこっちに持って来れた」
中村憲剛がこう振り返ったのは、前半に訪れた自身の決定機の場面だ。33分、大島僚太のパスからエウシーニョが右クロスを送る。これに走り込んだ中村が頭で狙ったが、GKのファインセーブに阻まれゴールを奪うことはできなかった。背番号14は「あのヘディングを決められなかったのはチームに申し訳なかったと思う」と述べた。
フッキ、オスカル、エウケソンと個人能力の高いアタッカーを擁する上海上港を相手に1失点こそ喫したが、中村は手応えを口にしている。
「スカウティングを見ていても桁違いの破壊力というか、一人でなぎ倒せる人間もいるし、それをうまく使える選手もいる。いくつか決定機は作られたけど、それでも概ねこっちのペースでやれていたと思う。得点してから向こうが多少ペースダウンして守備的にやってきたところはあるけど、それでも決定機は作れているので」
初戦を落とす結果となったが、何もできずに敗れ去ったわけではない。川崎Fの象徴は「負けたのでいいことは一つもないけど」と言ってこう続けた。
「このグループをこのサッカーで突破していくという自信は、上海上港とやってまた掴めているところはある」
今後へ向けて光を見出せるゲームとなった上海上港戦を無駄にしないためにも、コンディションを整えて次戦に臨みたいところだ。
(取材・文:青木務)
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