エジプト代表のモハメド・サラー【写真:Getty Images】
エジプト代表を率いるエクトル・クーペル監督が、ロシアW杯前に行われる“宗教的行為”を懸念しているようだ。8日に独メディア『フォーカス』が報じている。
昨年10月に行われたロシアW杯アフリカ最終予選第5節のコンゴ共和国戦で、モハメド・サラーの劇的PK弾により2-1の勝利をおさめたエジプト。1990年のイタリア大会以来、28年ぶり3度目のW杯出場となった。半年後にはロシアW杯が開幕するが、その直前に“宗教的行為”が行われることになっている。
ムスリム(イスラム教の教徒)にとって聖なる月とされるラマダン。1ヶ月断食を行うことになるが、今年のラマダンは5月15日から6月14日までだ。ロシアW杯が開幕するのは6月14日のため、その直前まで断食することになる。
クーペル監督は「コーラン(イスラム教の聖典)には例外的な状況があると聞く。例えば旅行時。サウジアラビア代表を率いるフアン・アントニオ・ピッツィ監督も同様に心配しているようだ」とコメントしている。例外的な状況として認められれば良いが、もし断食をすることになれば、エジプト代表は本来の力を発揮するのが難しくなるだろう。
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