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森岡亮太、新天地初戦でPK失敗し「もっといいデビューを期待していたけど…」

text by 編集部 photo by Getty Images

森岡亮太
アンデルレヒトでのデビュー戦に臨んだ森岡亮太だったが…【写真:Getty Images】

 冬の移籍市場閉幕直前にベルギー1部のワースラント・ベフェレンから昨季王者アンデルレヒトに加入した森岡亮太は、現地時間4日のメヘレン戦でいきなり先発出場を果たした。試合は2-2のドローに終わっている。

 新天地で「10番」を背負う森岡は開始10分で早くも目に見える結果を残した。後方からのフィードに反応して左サイドで起点を作ると、左足ワンタッチで絶妙なクロスを送り、先制アシストを記録した。ヘディングシュートでゴールを奪ったのは、対戦相手メヘレンへの期限付き移籍から復帰したばかりのシルヴェール・ギャンブラだった。

 その後すぐに追いつかれ、一旦は逆転されたアンデルレヒトは56分に再びギャンブラが古巣からゴールを奪って意地を見せる。そして80分、再び勝ち越す大チャンスを森岡自ら獲得した。ペナルティエリア内で倒されPKを得る。

 キッカーに立ったのは、加入したばかりの森岡だった。だが、日本代表MFの蹴ったPKはゴールの左へ虚しく逸れていった。結局アンデルレヒトは勝ち越しのチャンスを生かせず手痛いドロー決着となった。

 試合後、森岡はいいことも悪いこともあった新天地でのデビュー戦を地元メディアのインタビューで振り返っている。ベルギー『ヘットラーステニュース』が伝えた。

「本当にもっといいデビューを期待していました。アシストはまだよかった。だけど…」

 アシストは森岡にとってもポジティブなものだった。とはいえ、やはり気になるのはPK失敗のこと。「PKはいつも蹴っていなければいけなかった」と、勝ち点「2」を落とす容認担ってしまった自らのミスを悔やんだ。

 ただ、短い準備時間しかなかったにもかかわらず「試合はワースラント・ベフェレンよりも速い。(ハイン・)ファンハーゼブルック監督のシステムは難しくないけれど、自分のものにするまでには時間がかかると思います。でも慣れる時は来るでしょう」と手応えも感じている様子。

 3位につけながら停滞感を漂わせるアンデルレヒトで、森岡はすでに周囲の信頼を勝ち取り始めている。レギュラーシーズの残り5試合、さらに上位6クラブによるプレーオフに向けて、チームを蘇らせるような活躍が期待できそうだ。

【了】

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