元イタリア代表のアントニオ・カッサーノ【写真:Getty Images】
現役続行に意欲を見せている元イタリア代表のFWアントニオ・カッサーノだが、中国へ移籍する可能性は完全に否定している。伊紙『コッリエレ・デッラ・セーラ』のインタビューに語った。
ローマやレアル・マドリー、ミラン、インテル、サンプドリアなどでプレーしたカッサーノは現在35歳。昨季後半を無所属で過ごしたあと、昨年夏にはセリエAに昇格したヴェローナに加入したが、引退騒動を巻き起こしたあげく1試合も出場することなく退団した。
だが“悪童”は結局引退を宣言してはおらず、プレー続行への意志を持ち続けている。「1年前からプレーしていないが、それでも毎日トレーニングを続けている」と、コンディションには問題がないことを強調した。
「必要なのは、僕のことを100%信頼してくれる会長と監督だ。いないのなら仕方がない。だが、見つけられたとすれば準備はできている。白紙でも契約しよう。金はもう十分に稼いできた」とカッサーノは、新たなクラブに求める条件について述べている。
中国のクラブから関心を持たれていたことも認めつつ、オファーに応じる可能性は強く否定した。「中国でのプレーを経験? 馬鹿げている。誰にでも好きなようにする自由があるが、中国でプレーする選手は金のためにそうしていると言うべきだ。僕を欲しがっているというチームの名前すら覚えていない」とカッサーノ。「ブラジル? それは覚えている。ボタフォゴだ。だが僕には合わない」と続けた。
昨年1月に中国移籍が噂された際にも、カッサーノは「そんなところに何をしに行くというんだ?」とコメントしていた。欧州や南米から多くの大物選手が中国へ渡っているが、その一人になるつもりは全くないようだ。
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